スノーボードは両足を板に固定された状態で滑るスポーツで、どの位置にバインディングをつけるか、どのようなアングル(角度)で設定するかは非常に重要です。以下に、スノーボードのセッティングについて詳しく説明します。
また、どのブーツがおすすめなのか、どのようにブーツのサイズを決めるのかも合わせて紹介していきたいと思います。
スタンス幅
- 基準位置: 初めて乗る板の場合、まずは板の推奨位置にバインディングを取り付けてみましょう。これは板の性能が最も発揮しやすい位置です。
- 膝下の長さ: 自分が動きやすいスタンス幅の感覚を知るために、膝下の長さを試してみるのも良い方法です。広くしたり狭くしたりしてみてください。
アングル(角度)
- 初級〜中級者向け: 前足を21±3度、後足を9±3度に設定します。バランスの良いセッティングで、初級から上級まで転ばずに滑ることを目指します。
- スイッチ練習時代: 前足を9±3度、後足を-9±3度に設定します。トリックをする際に着地後のスイッチ滑走が安定するようにします。
- オールラウンド: 前足を18±3度、後足を-3±3度に設定します。朝一パウダーからカービング、グラトリ、地形で遊ぶスタイルに適しています。
- カービング特化: 前足を36度に設定します。カービングを重視する場合、前振りのアングルが効果的です。
センタリング
スノーボードのビンディング(ブーツを固定する部分)の取り付け位置を、ボードの中心からテール側にずらすことを指します。つまり、センタリングを行うことで、ボードの重心が後ろに移動します。以下に詳細を説明します。
- センタリングとは:
- センタリングは、スノーボードのビンディングの位置を前後に動かして、正しい位置に持って行く作業のことです。
- ブーツが板のほぼ真ん中に来るようにセンタリングしましょう。
- 正しく行うことで、ボードの操作、特につま先側とカカト側のエッジングが正しく行えるようになります。
- センタリングの必要性:
- ブーツが踵側やつま先側に偏っていると、ボードを寝かせる際にブーツの先が雪面に触って転倒することもあります。
- 両方のエッジを上手くコントロールするために、きちんとセンタリングする必要があります。
セットバック
セットバックは、スノーボードのビンディング(ブーツを固定する部分)の取り付け位置を、ボードの中心からテール側にずらすことを指します。つまり、セットバックを行うことで、ボードの重心が後ろに移動します。
- セットバックなし:
- 両足のビンディングの中心からノーズ(ボードの先端)とテール(ボードの後端)の長さが同じです。
- この設定は、一般的なツインチップボードなどで使われます。
- セットバックあり:
- セットバックを行うと、ノーズが長くなり、テールが短くなります。
- 例えば、ビンディングをテール側に3cmずらすと、セットバック3cmの設定になります。
ハイバック
スノーボードのビンディング(ブーツを固定する部分)に取り付けられているハイバックは、ヒールサイド(カカト側)のターンで重要な役割を果たします。
- ハイバックの役割:
- ハイバックは、バックサイドターンを行う際に、板を立ててエッジングする動きをサポートします。
- バックサイドターンではつま先を持ち上げて板を立てますが、ハイバックがあれば、ブーツが倒れる動きに連動して板を立てることができます。
- ハイバックが大きい方が、てこの原理で板を傾けることが容易になります。
- ハイバックの角度調整:
- レギュラースタンスで滑る場合、右足を左足より少しハイバックを倒します。
- グーフィースタンスで滑る場合は、左足を右足より少しハイバックを倒します。
- これが一般的なハイバックの角度設定です。
ストラップ
スノーボードのビンディング(ブーツを固定する部分)に取り付けられているストラップは、ブーツをしっかりとビンディングに固定する役割を果たします。
- アンクルストラップ:
- アンクルストラップは、足首側のストラップです。
- ブーツのかかとをしっかりとビンディングに固定し、ブーツが外れないようにします。
- トゥストラップ:
- トゥストラップは、つま先側のストラップです。
- ブーツのつま先をビンディングに引き寄せ、ブーツがしっかりと固定されるようにします。
セッティングだけで滑りやすさは大きく変わるので、試してみる価値があります。もしかしたらセッティングを変更するだけでできなかった滑りが一気にできるようになるかもしれません
ブーツの選び方
ブーツの選び方についてはこちらの記事に書いているので気なった方は、ぜひ見てみて下さい。
また、おすすめのブーツもいくつか紹介しているので参考にしみて下さい!
スノーボードのブーツの選び方!普段の靴の-0.5㎝を目安に!おすすめのブーツも紹介!
スノーボードブーツの選び方についてお話しします!スノーボードを楽しむためには、適切なブーツを選ぶことが非常に重要です。今回は、スノーボードブーツの選び方と注意すべきポイントをご紹介します。また、ブーツの履き方や、おすすめのブーツも紹介しているのでぜひ見てみて下さい。
まとめ
- スタンス幅: 初めての板は基準位置から、膝下の長さで調整しましょう。
- アングル: 初級から中級者は前足21±3度、後足9±3度がおすすめ。スイッチ練習時は前足9±3度、後足-9±3度。オールラウンドは前足18±3度、後足-3±3度。
- センタリング: ブーツの位置をボードの中心に合わせましょう。
- セットバック: パウダー滑走時にノーズが浮きやすくなるようにビスの穴をずらします。
- ハイバック: バックサイドターンをサポートする重要な要素です。
- ストラップ: アンクルストラップとトゥストラップでブーツをしっかり固定します。
スノーボードの楽しさを存分に味わってください!雪山での素晴らしい体験を楽しんでくださいね。良い滑りを!
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