ダイエットに成功するためには、適切な食事と運動が必要なことはわかっていますが、時間や疲労などからそう簡単に行えるわけではありません。
ダイエットで薬のサポートを受けながら、少しでも負担を軽くしたい、と思う方にまず試しやすいのは漢方によるダイエットなのです。しかし、本当に漢方薬でダイエットに効果はあるのでしょうか?
今回は、ダイエットにおける漢方薬の効果を「防風通聖散」「大柴胡湯」「防己黄耆湯」を中心に、実際の論文データをもとにしながらわかりやすく解説していきます。
漢方薬とは
現在日本で用いられている「漢方薬」は、長い歴史の中で生薬の種類、量、組み合わせなどが工夫されて、薬として確立されたものです。また、薬として確立されたものは、「処方」とも呼ばれます。
漢方薬の原料を生薬と呼び、草や木、動物や鉱物など、自然にあるものです。たとえば、「ショウガを食べると体が温まる」といわれますよね。このような、植物などに備わった力を一つひとつ確かめ、組み合わせてできていったのが漢方薬なのです。漢方の治療原則は、熱ければ冷まし、冷えていれば温める。足りないものは補い、多過ぎるものはとり除く。このようにして、体が本来もつバランスを整えていきます。
漢方薬で使われる生薬は、自然の原料からできています。生薬が、体に本来備わっている自然な治癒力を助け、病気を治療していきます。漢方薬は生薬を組み合わせており、症状を根本から改善していくことが特長です。
漢方薬のダイエットへの効果
漢方ダイエットでは、ダイエットそのものというより、「体質改善の一環」として処方されること。実際、漢方薬による消化機能や代謝機能の改善、脂肪燃焼の促進、むくみの解消、ストレス緩和など、様々な効果が期待されています。
ダイエットに用いられる漢方薬には、例えば以下のようなものがあります。
・防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
・防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)
・大柴胡湯(だいさいことう)
それぞれの漢方薬は、異なる効果や特徴があり、個々の体質や症状に応じて選ばれます。
漢方薬の副作用
一般的には、漢方ダイエットは自然由来の成分を使用しているため、副作用は少ないとされていますが、薬を長期に内服される以上、もちろん副作用がでることがあります。
防風通聖散:消化器症状(特に下痢や食欲不振)・発疹・発赤・かゆみ・めまい・発汗・動悸
大柴胡湯:間質性肺炎・肝障害・消化器症状(食欲不振・腹痛)
防己黄耆湯:間質性肺炎・偽アルドステロン症・ミオパチー・肝機能障害
などがあります。そのため、漢方薬といっても定期的に身体検査とまではいきませんが、体調管理などは必要です。また他の病気などで受診するとき、飲み合わせの悪い薬(特に漢方薬同士)などもありますので、必ず漢方薬を飲んでいることを申告するようにしましょう。
ダイエットにおすすめの漢方薬
それでは、おすすめの漢方薬をいくつか紹介して行きます。
なおこちらは、Amazon・楽天市場のECサイトの売れ筋ランキングをもとにまとめてみました。
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